好きな色の背景 その2
朱と紫は、大昔から、正と邪のことであったり、善人と悪人の象徴であって、この場合の紫色は、やはりまぎらわしく不純な色とされているのです。
それが、どういう成行きか、孔子や孟子の時代には、だんだん高貴な色とされはじめたらしい。
西洋の貝紫は、およそ2000個もの貝から、やっと一グラムの色素がとれるというほど、たいへん高価なものであったので、それが当然高貴な身分の象徴とされたわけだが、吉岡常雄氏は、その思想が昔、東方に伝えられたのではないかと推測されています。
それがさらに目本に伝えられて、無条件に高貴な色になってしまったのだが、その色はもう赤味のない、日本の紫色になっていたわけです。